by おぎたま
★隔週水曜・夜10時更新予定★ 九州在住の兼業占い師<おぎ>と東京在住の編集係<たま>。 高校からの親友ふたりが、古典のこと、平安貴族のこと、 日本語という言語のことなどあれやこれやと語ります。 古語やら古典の登場人物やらがちょいちょい顔を出すのがおぎたま流。 Podcastから聞こえる顔の見えないおしゃべりは、几帳の向こうで盛り上がる 平安時代の女房たちの会話よう・・・? 時代をひらりと飛び越えて、今日も局(つぼね)にやって来た私たち。 「あのね、あのね・・・」と30年変わらぬトークを耳そばだててお聞きあそばせ。 ※語注※ 局(つぼね): 平安時代の貴族の屋敷の一室のこと。後に「お局様」などと人物を示す言葉として転用される。このことについてはいつか熱く語りたい。 几帳(きちょう): 平安時代の可動式のパーテーション。今も神社の神殿などには置いてあって、心ときめく。ついつい見ちゃう。いつか浮舟ごっこがしたい。 友がたり: おぎたまの造語。友達同士が語り合うこと。 ※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。 ※内容は諸説あります。 Twitter https://twitter.com/TUBONEnoANONE ご質問などはこちらへ https://marshmallow-qa.com/tubonenoanone
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April 16, 2025
<p>昨年の後半からおぎたまにはずっと気になっていた選挙がありました。その名も、「推し飛鳥人総選挙」。「飛鳥人(びと)」という言葉に戸惑いもし、惹かれもしたのですが、時に「光る君へ」が終盤に差し掛かっており、こっちの推し活に大忙し。それでなかなか触れることができないでいたのだけれど、そろそろ友がたりしたいと思うに至ったのであります。</p><p>さて、「選挙」。国民の権利であり、民主主義の根幹を成す厳かなもの…であることはおそらく間違いないのですが、チラリとWikipediaを覗いてみると、選挙とは「組織または集団において、投票などの手続きによって、代表者や役員などを決定するイベントである」とのこと。</p><p>そっか、イベントなのか。ならば祭りであってもよろしかろう。不謹慎とはなるまいよ。選挙の結果をネタに、好きなあの人、あの歌、あの時代を存分に友がたりしたってEじゃん、Gじゃん、最高じゃん。(出典:『ルナティック雑技団』)</p><p>さあ、いつものつぼねに集いましょう。今宵のネタは平安ではなく、飛鳥ですよ。</p><p><br><時のしおり><br></p><p>(00:00) 推し飛鳥人総選挙を語ろう!</p><p>(04:13) 主催の国営飛鳥歴史公園とはなんぞや</p><p>(06:35) どんな選挙だったのか?</p><p>(08:56) 祝!ベスト10入り高市くん</p><p>(13:23) 天武?天智?悩ましい問題です</p><p>(15:03) 飛鳥オタクのバイブル2作品</p><p>(21:34) 悲劇の人、有間皇子上位で歓喜</p><p>(24:53) 入鹿ちゃんは何故そこに?</p><p>(27:25) 人気者故の悲劇…大津皇子</p><p>(33:15) ライバル草壁に恋歌で宣戦布告</p><p>(36:50) お札でお馴染み!聖徳太子 </p><p>(39:50) 意外性のある聖徳太子の歌 </p><p>(42:33) 納得の1位!持統天皇 </p><p>(45:50) 結局「天上の虹」VS「日出処の天子」だった</p><p>(48:12) 無念!“幻”の持統天皇ツアー</p><p>(50:53) 実はあの人にも投票してました</p><p><br>※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。</p><p>※内容は諸説あります。</p><p><br><参考></p><p>推し飛鳥人総選挙公式HP https://oshiasuka.nara-event.jp/</p><p>国営飛鳥歴史公園公式HP https://www.asuka-park.jp/</p><p><br><おぎ注><br></p><p>高市皇子(たけちのみこ):第40代天武天皇の長男。母は宗像尼子娘。壬申の乱の功労者の一人。</p><p>『日出処の天子(ひいづるところのてんし)』:山岸凉子作。白泉社刊。厩戸皇子と蘇我蝦夷の物語。</p><p>『天上の虹』:里中満智子作。講談社刊。第41代持統天皇の一代記。おぎが万葉集にはまるきっかけになった。 </p><p>有馬皇子(ありまのみこ):第36代孝徳天皇の息子で、中大兄皇子の母方の従弟。中大兄皇子の強力なライバルであったため、謀反の罪を着せられて亡くなったとか。</p><p>大津皇子(おおつのみこ):第40代天武天皇の三男。母は持統天皇の同母姉(早世)。持統天皇の息子である草壁皇子の強力なライバルだった。天武天皇の死後、非業の死を遂げる。</p><p><strong>「大船の津守の占に告らむとは まさしく知りて我が二人寝し」</strong></p><p><strong> </strong>:万葉集109番。大津皇子の作。</p><p>おぎ訳:大船の津守さんの占いで出るのなんて知ってたよ。だから覚悟して彼女と寝たんだよ。</p><p><strong>「家ならば妹が手まかむ草枕旅に臥(こ)やせるこの旅人(たびと)あはれ」</strong></p><p>:万葉集415番。上宮聖徳皇子作。</p><p>おぎ訳:家にいれば奥さんに腕枕をしてあげるのだろうに、草を枕に倒れてしまったこの旅人がかわいそう。</p><p>持統天皇:第41代天皇。女性。第38代天智天皇の娘、第40代天武天皇の皇后。『天上の虹』の主人公。父が発案し、夫が道筋を作った政策をことごとくやり遂げた。おぎが大変尊敬している。</p><p><br></p><p><出典></p><p>『万葉集一』岩波書店 新日本古典文学大系</p><p><a href="https://www.iwanami.co.jp/book/b325128.html"><u>https://www.iwanami.co.jp/book/b325128.html</u></a></p><p><br></p><p>X(旧Twitter) → https://x.com/TUBONEnoANONE</p><p>ご質問などはこちらへ → https://marshmallow-qa.com/tubonenoanone</p><p>HP、更新中 →おぎたまの局 https://www.tibonenoanone.com</p><p><br></p>
March 26, 2025
<p>初回の成功体験をもとに、一度はフラれてもめげない・・・というか納得いかない光源氏が、三度目のチャンスを伺います。「一度はフラれたんだからあきらめろ」と言うおぎ。それに対してたまが放った一言に「ううむ・・・」と納得せざるを得ないのでした。そしてとうとう、「あの時、空蝉は他に方法はなかったのか?」という長年の疑問点を今宵は友がたりいたします。</p><p> 空蝉の義娘・軒端荻の意外な一面に気が付いて感心したり、「空蝉=紫式部説(?)」についても語ってみたり。</p><p> 桐壺、帚木に続くこの章段はとても短いお話なのですが、それでも光源氏のゲスっぷりに腹立つ、むかつく、頭来る。今日も友がたりが止まりません。</p><p> さあ、いつものつぼねに集合しましょう。 </p><p><br></p><p><マラソンの心得></p><p>1)どの現代語訳、原文を読んでいただいてもOKです。</p><p>2)途中参戦、途中離脱、出戻り、つまみ食い、OKです。</p><p>3)最後までご自分のペースでのんびり完走を目指しましょう! </p><p><br></p><p>※自由気ままな古典愛トークですので、<strong>学術的・歴史的に正しいものとは限りません</strong>。おぎたまの妄想は、<strong>決してテストに書かないようご注意ください。</strong></p><p>※内容は諸説あります。</p><p>※源氏物語を新鮮な気持ちで味わいたい方は、先に書籍を読むことを強くお勧めします。</p><p><br></p><p><おぎ流あらすじ~空蝉~> </p><p>光源氏17歳ごろの夏のお話。前話の帚木からの続きで大変短い。空蝉にフラれた源氏が3度目のトライをしたものの、さっさと逃げられ、その場にいた空蝉の義娘である軒端荻と関係を持つ。</p><p><br></p><p><時のしおり></p><p>(00:00) はじまりは「箒木」直後のシーン</p><p>(03:02) 傍迷惑な源氏のリベンジ物語</p><p>(08:21) 源氏が執着する空蝉のスペックは?</p><p>(11:50) ついでに継娘覗き見&脳内比較</p><p>(15:20) 身内間の緩みは許して欲しい</p><p>(18:54) 無邪気な継娘に刺激される劣等感</p><p>(21:17) 数字を数える女・軒端荻</p><p>(27:21) 空蝉よ、自分だけなぜ逃げた</p><p>(30:16) 間違えた源氏の対応について</p><p>(33:49) 軒端荻の気持ちを妄想</p><p>(34:51) ゲスすぎる源氏 </p><p>(39:56) 奮闘するも報われぬ小君</p><p>(44:28) ハライタ女房で箸休め</p><p>(47:16) そういえば“空蝉”とは?</p><p>(55:23) おぎポイント①源氏の好みが明らかに</p><p>(58:12) おぎポイント②冒険に少し懲りる</p><p>(01:01:19) 空蝉=紫式部説について思うこと</p><p>(01:03:38) 投票結果&コメントご紹介</p><p><br></p><p><br></p><p><おぎ注></p><p>●「伊予の湯の 湯桁はいくつ いさ知らず や かずへずよまず やれ そよや なよや 君ぞ知るらう や」(体源抄・雑芸催馬楽・伊予湯)</p><p>おぎ訳→伊予の温泉の湯桁はいくつ?さあ知らん。数えられん。あれ?あれ?君ならわかるかな?</p><p>※おぎの愛読書・岩波書店の新日本古典文学大系の解説より孫引きしました。ご参考までに。</p><p><br></p><p>●<strong>「空蝉の 身をかへてける 木のもとに なを人がらの なつかしきかな」</strong></p><p>空蝉に逃げられた後に源氏がメモ紙に走り書きした歌。</p><p>おぎ訳→抜け殻を残してひらりと行ってしまったあなたに会いたい。</p><p><br></p><p><strong>●「空蝉の 羽にをく露の 木がくれて 忍びしのびに 濡るる袖かな」</strong></p><p>源氏の書いたメモ紙の端に空蝉が書きつけた歌。平安時代の歌人・伊勢の歌を集めた「伊勢集」に載る歌として有名。</p><p>おぎ訳→あなたのところからは去ってしまいましたが、あなたのことを想って泣いています。</p><p><br><出典></p><p>「源氏物語」岩波書店 新日本古典文学大系</p><p><a href="https://www.iwanami.co.jp/book/b285392.html" target="_blank" rel="ugc noopener noreferrer">https://www.iwanami.co.jp/book/b285392.html</a></p><p>「全訳 源氏物語」與謝野晶子/訳 角川文庫</p><p><a href="https://www.kadokawa.co.jp/product/200801000436/" target="_blank" rel="ugc noopener noreferrer">https://www.kadokawa.co.jp/product/200801000436/</a></p><p><strong>「あさきゆめみし 完全版(4)」大和和紀/著 KCデラックス</strong></p><p><a href="https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000190133" target="_blank" rel="ugc noopener noreferrer"><strong>https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000190133</strong></a></p><p><strong>「源氏物語 1」角田光代/訳 河出文庫</strong></p><p><a href="https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309419978/" target="_blank" rel="ugc noopener noreferrer">https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309419978/</a></p><p><strong>「源氏物語 1」円地文子/訳 新潮文庫</strong></p><p><br></p><p><br></p><p>X(旧Twitter) → https://x.com/TUBONEnoANONE</p><p>ご質問などはこちらへ → https://marshmallow-qa.com/tubonenoanone</p><p>HP、更新中 →おぎたまの局 https://www.tibonenoanone.com</p><p><br></p>
March 12, 2025
<p>梅の花も盛りを過ぎ、もうすぐソメイヨシノの開花宣言も聞こえてきそうなこの時分になって、改めて私たちは気づきました。</p><p>「今年は巳年である」、と。</p><p>あの御方の夢のお話で占いをしてみたり、たま激推しの怪物大戦争の話をしてみたり・・・</p><p>大いに脱線した挙句、果てには蛇の異名に隠された日本語の“音”の秘密にたどり着いてしまったおぎたま。<br>変わらぬ喧しい友がたりですが、今宵もいつものつぼねに集いましょう。<br></p><p><時のしおり></p><p>(00:00) 今更ですが今年は巳年</p><p>(03:21) 蛇の夢@蜻蛉日記</p><p>(07:41) 道綱母が悪夢を見ちゃったわけ</p><p>(09:58) 「蛇に噛まれる」夢占いでは</p><p>(12:04) 悪夢の裏には現世のお悩み</p><p>(16:26) 蛇が△△と大乱闘!@今昔物語集</p><p>(21:03) 選ばれし下衆七人</p><p>(23:28) “ごちそう”には要注意</p><p>(28:15) 下衆の適応能力が高すぎる</p><p>(30:23) 手に汗握る!怪物大乱闘</p><p>(36:05)大活躍のGESU★7、その報酬は</p><p>(39:58) 蛇島は今もあるらしいが</p><p>(41:44) おぎが気になるのは後日談</p><p>(46:12) 結局、何の話だったのか</p><p>(49:26) そもそも古典の“蛇”って</p><p>(52:10) 蛇は、へみ</p><p>(01:00:42) 投票結果&メッセージご紹介</p><p><br><参考></p><p>今昔物語集現代語訳 巻26第9話 巨大ムカデと大蛇が闘う話</p><p>https://hon-yak.net/26-9/</p><p>※今回はこちらのサイトを参考にさせていただきました。大変わかりやすい現代語訳です。どうぞご一読あれ。</p><p>宗像大社(むなかたたいしゃ):本土の辺津宮(へつみや)、大島の中津宮(なかつみや)、沖ノ島の沖津宮(おきつみや)の3社を総じて宗像大社とお呼びする。沖ノ島は現代でも女人禁制、他言無用など厳しい戒律がある。地元の人からは交通安全の神様として親しまれている。</p><p>https://munakata-taisha.or.jp/</p><p><br><おぎ注></p><p>寧子(やすこ)ママ:2024年の大河ドラマ「光る君へ」で藤原道綱母が登場した際の役名である「藤原寧子」にちなみ、おぎたまは寧子ママと呼び続けている。</p><p>兼家パパ素通り事件:蜻蛉日記の一節。兼家パパ(藤原兼家)が寧子ママ(道綱母)宅に行く素振りをしつつ、目の前を素通りしてよその女の家に行ったため、寧子ママが大激怒したエピソードのこと。</p><p>両唇鼻音(りょうしんびおん):上唇と下唇を閉じたまま鼻を通して発音する音。日本語ではマ行とお考えいただいて大体間違っていない。</p><p>両唇破裂音(りょうしんはれつおん):上唇と下唇を閉じて、一気に開放することで発音する音。日本語ではバ行とお考えいただいて大体間違っていない。</p><p>通韻(つういん):似ている音が入れ替わったり混同したりすること。決して通院ではない。音の変化に伴い、使われる文字も変わるのでそのブレが何とも面白く、おぎの心をつかんで離さない。</p><p><br></p><p><出典></p><p>『蜻蛉日記』岩波書店 新日本古典文学大系</p><p><a href="https://www.iwanami.co.jp/book/b259631.html"><u>https://www.iwanami.co.jp/book/b259631.html</u></a></p><p>※土佐日記、紫式部日記、和泉式部日記も収録されててお得です!</p><p>『今昔物語集五』岩波書店 新日本古典文学大系</p><p><a href="https://www.iwanami.co.jp/book/b626376.html"><u>https://www.iwanami.co.jp/book/b626376.html</u></a></p><p>※全5巻+索引の6巻セットです。</p><p>『今昔物語集 本朝部 下』岩波文庫</p><p><a href="https://www.iwanami.co.jp/book/b245769.html"><u>https://www.iwanami.co.jp/book/b245769.html</u></a></p><p> 巻二十六本朝付宿報</p><p>加賀の国の蛇と蜈と諍う島に生きたる人、蛇を助けて島に住める語 第九 </p><p>巻第三十本朝付雑事</p><p>大刀帯の陣に魚を売りし嫗の語 第三十一</p><p><br></p><p>X(旧Twitter) → https://x.com/TUBONEnoANONE</p><p>ご質問などはこちらへ → https://marshmallow-qa.com/tubonenoanone</p><p>HP、更新中 →おぎたまの局 https://www.tibonenoanone.com</p><p><br></p><p><br></p>
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